前の記事では、部屋には私たちの心の状態や、毎日の暮らし方が表れるというお話をしました。
でも、お部屋にはもう一つ、大切な役割があります。
それは、私たちの体が毎日を過ごす場所であることです。
家の中で私たちは、立ったり、歩いたり、座ったり、かがんだりしています。
キッチンに立って料理をし、洗濯物を運び、椅子やソファで休み、夜になれば布団やベッドで眠ります。
考えてみると、家の中でも体はずいぶん働いてくれていますよね。
お部屋は、ただ物を置いておく箱ではありません。
朝起きてから夜眠るまで、私たちの体が毎日を暮らしている家なのです。
お部屋の環境は、体の動きに影響する
いつも座っている椅子。
毎日使うキッチン。
物を出し入れする収納。
部屋の中を歩く通り道。
普段は意識していないかもしれませんが、こうした住まいの環境は、毎日の姿勢や動き、体の休みやすさにも関係しています。
例えば、よく使うものが低い棚の奥にあれば、使うたびに腰を深くかがめなければなりません。
高い場所にあれば、背伸びをして手を伸ばします。
床に物が置かれていれば、それを避けながら、いつもより小さな歩幅で歩くことになります。
椅子の高さが体に合っていなければ、座っているだけでも、腰や肩に余計な力が入るかもしれません。
一回だけなら、
「このくらい、たいしたことはない」
と思いますよね。
でも、暮らしの中では同じ動きを毎日何度も繰り返します。
小さな負担でも、一日、一週間、一年と積み重なれば、体にとっては大きな違いになります。

体は、お部屋に合わせてくれている
家具の間が少し狭ければ、体を横にして通る。
物が置かれた床では、ぶつからないように歩幅を小さくする。
取りにくい場所にある物も、腰をひねったり、腕を伸ばしたりして取る。
私たちの体は、とてもよくできています。
少しくらい使いにくい部屋でも、その環境に合わせて動いてくれます。
だから、その動きが当たり前になり、自分では不便さに気づかないこともあります。
でも、本当は体ばかりに、お部屋へ合わせてもらわなくてもいいのです。
今の自分が楽に動けるように、お部屋のほうを少し変えてもいい。
そのように考えると、お部屋の見え方が変わってきませんか?

体の目線から、お部屋を見てみよう
お部屋を整えるとき、私たちは見た目や収納に目を向けます。
けれど、そこに「体の目線」を加えてみると、今まで気づかなかったことが見えてきます。
「私は、この部屋で自然に歩けているかな」
「物を取るたびに、無理な姿勢になっていないかな」
「この椅子で、本当にゆっくり休めているかな」
「毎日の家事で、体ばかりに頑張らせていないかな」
そんなふうに、家の中での動きを眺めてみてください。
使いにくいのに、慣れてしまっている場所があるかもしれません。
以前は使いやすかったけれど、今の体には合わなくなった家具や収納もあるかもしれません。
暮らし方も体も、少しずつ変化します。
だから、お部屋も今の自分に合わせて、変えていってよいのです。
お部屋は、体が暮らす家。
見た目を美しくするだけでなく、そこに暮らす体が自然に動けて、ゆっくり休めることも大切です。
さて、あなたの体は今のお部屋で、どこか無理をしていないでしょうか?
次の記事では、家の中を実際に歩きながら、体にやさしい部屋を見つける方法をお伝えしますね。
今日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
こちらの記事が何かのお役に立ちましたら幸いです。
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