空間の余白と呼吸や体の緊張の関係
モノの量が増えると、私たちは目からたくさんの情報を受け取ります。
さらに、通れる場所が狭くなったり、体をよけながら動いたりすることで、知らないうちに体へ力が入ることもあります。
モノが多い部屋では、知らないうちに視線が忙しくなったり、体に力が入ったりすることがあります。
この記事では、モノの多さや空間の余白によって、呼吸や体の緊張がどう変わるのかを見ていきます。
「片づいているかどうか」ではなく、その空間にいる自分の体がどう感じているのかに目を向けながら、自分に合うモノと余白のバランスを見つけてみましょう。
モノが多いと、体はどんな反応をする?
モノが多い部屋にいると、なんとなく落ち着かない。
視線があちこちに動いたり、体が少し小さくなったように感じたりする。
そんなことはありませんか?
モノがたくさんある部屋に入ったとき、私たちは頭で考えるよりも先に、その空間を体で感じています。
棚いっぱいに並んだモノ。
床に置かれたバッグや箱。
テーブルの上に積み重なった書類。
それらが目に入るたびに、視線は自然とあちこちへ動きます。
そして、歩くときにはモノをよけたり、ぶつからないように気をつけたりする。
すると、ほんの少し肩に力が入ったり、歩幅が小さくなったり、体を縮めるように動いたりすることがあります。
もちろん、すべての人が同じように感じるわけではありません。
モノがたくさんあることで安心する人もいます。
なので大切なのは、
一度見つめ直してみましょう。

「狭い」と感じるのは、部屋の広さだけではない
同じ広さの部屋でも、
「広く感じる部屋」と
「なんだか窮屈に感じる部屋」
があります。
その違いのひとつが、余白です。
床が少し見えている。
棚に空いている場所がある。
テーブルの上に何も置かれていない部分がある。
そんな小さな余白があるだけでも、目線の行き場ができて、空間が少しゆったり感じられることがあります。
反対に、視界のすべてがモノで埋まっていると、体まで「ここでは小さくしていよう」と反応することがあります。
部屋そのものが狭いのではなく、
自分が自由に動いたり、視線を休ませたりできる場所が少なくなっている。
そんなこともあるのです。

呼吸は、その場所の心地よさを教えてくれる
自分の体の感覚がよく分からないときは、呼吸をひとつの目安にしてみるのもおすすめです。
部屋の中で、ゆっくり息を吸ってみてください。
自然に深く吸えるでしょうか。
それとも、少し息が詰まる感じがするでしょうか。
もちろん、呼吸には体調や気分などさまざまな要素が関係します。
だから「呼吸が浅いから、この部屋が悪い」ということではありません。
ただ、
この場所では呼吸しやすい。
ここでは少し体に力が入る。
そんな違いに気づくだけでも、自分に合う空間を知る手がかりになります。

「たくさん持っていること」と「心地よさ」は別のもの
モノには、それぞれ思い出や役割があります。
好きな本
大切な人にもらったもの
眺めているだけで幸せになる雑貨
そういうモノまで減らす必要はありません。
大切なのは、モノの数ではなく、
そのモノがあることで、自分がどう感じているか。
好きなものに囲まれて、安心する。
眺めるとうれしくなる。
それなら、そのモノは自分の心地よさをつくってくれているのかもしれません。
反対に、
「いつか使うかもしれない」
「捨てるのがもったいない」
「とりあえずここに置いている」
そんなモノが増えて、見るたびに少し疲れてしまうなら、今の自分には少し多すぎるのかもしれません。

余白は、何もない場所ではない
余白というと、
「モノをなくすこと」
「何も置かないこと」
と思うかもしれません。
でも私は、
自分の体や気持ちがゆるむための場所
だと思っています。
一歩ゆったり歩ける場所
テーブルに手を置ける場所
何も置いていない棚の一角
視線を休ませられる壁


そんな小さな余白があるだけで、暮らしの中に「間」が生まれます。
その間が、体を少し伸びやかにしてくれることがあります。
お家に聞いてみる
部屋を見渡しながら、
「もっと片づけなくちゃ」
と考える前に、一度こんなふうに聞いてみてください。
「ここにいるとき、私の体はどんな感じ?」
肩に力が入っていないかな。
呼吸はしやすいかな。
歩くときに体を小さくしていないかな。
視線を休ませられる場所はあるかな。

そして、
「ここに少し余白があったら、どんな感じになるだろう?」
と想像してみます。
お家を整えることは、モノを減らすことそのものが目的ではありません。
今日できる小さな一歩
今日は、お家の中で一か所だけ見てみましょう。
テーブルの上でも、棚でも、床の一角でも大丈夫です。
そこにあるモノを見ながら、
「ここを見たとき、私の体はどう感じる?」
と聞いてみてください。
そして、もし少し窮屈に感じたら、モノを一つだけ別の場所へ動かしてみる。
そのあと、もう一度その場所を見てみます。
呼吸や視線、体の感じ方に何か違いがあるでしょうか。
大きく片づけなくても大丈夫
ほんの少しの余白から、体がゆるむこともあります。
次の記事では、
「色が変わると、体の感じ方も変わる?」というテーマから
部屋の色と私たちの感覚について見ていきますね、

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
こちらの記事が何かのきっかけになりましたらうれしく思います。


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