好きな色と、心地よく暮らせる色の使い方を知る
好きな色なのに、お部屋に取り入れてみると、なぜか落ち着かない。
それは、その色が嫌いになったからではありません。
小さな物で見る色と、お部屋の中で広い面積を占める色とでは、目や心が受け取る印象が変わるからです。
色は、光や広さ、素材、使う量によっても見え方が変わります。
この記事では、好きな色を諦めず、今のお部屋と自分にとって心地よい形で取り入れる方法をお伝えします。
好きな色と、暮らしたい色は同じとは限りません
「この色、大好き」
そう思って選んだカーテンやラグをお部屋に置いたのに、何となく落ち着かない。
そんなことはありませんか?
私たちは、好きな色なら、身の回りにたくさんあったほうが心地よいと思いがちです。
けれど、眺めて心がときめく色と、その中で長い時間を過ごして心が休まる色は、必ずしも同じではありません。
例えば、鮮やかな赤いワンピースが好きでも、お部屋の壁をすべて赤くしたいとは限りませんよね。
洋服なら、鏡の前で楽しむ時間は短いものです。
けれど、壁やカーテン、ラグの色は、お部屋にいる間ずっと目に入ります。
好きな色かどうかだけでなく、
「この色に囲まれて、私はどんな気持ちになるだろう」
と考えてみることも大切なのです。

色は使う量によって感じ方が変わります
小さなクッションで見たときには素敵だった色が、大きなカーテンになると強く感じることがあります。
色が悪いのではなく、目に入る量が増えたからです。
香水も、ほんの少しなら心地よく香りますが、一度にたくさん使うと強く感じますよね。
色も、それとよく似ています。
例えば、深い青が好きだけれど、大きなラグにすると少し重く感じる。

そんなときは、小さなクッションや花瓶、絵の一部として取り入れてみると、好きな気持ちを楽しみながら落ち着いて過ごせることがあります。
好きな色を使うか、使わないか。
その二つだけで考えなくても大丈夫です。
お店で見た色と、自宅で見る色は違います
お店では素敵に見えたのに、自宅に持ち帰ると印象が違った。
これは、色選びでよく起こることです。
明るい照明のお店と、自然光が入る自宅では、色の見え方が変わります。
同じお部屋でも、朝の光と夕方の光では違って見えます。
北向きのお部屋では少し青みを帯び、あたたかな照明の下では黄色みが強く見えることもあります。
小さな見本で確認した色が、カーテンや壁などの大きな面積になると、より明るく、あるいは強く感じることもあります。
だからこそ、できることなら色見本をお部屋に持ち帰り、朝、昼、夜と時間を変えて眺めてみてください。
「きれいな色か」だけではなく、
「この光の中で、私は落ち着けるか」
を確かめてみましょう。

同じ色でも、素材によって表情が変わります
色は、素材によっても印象が変わります。
同じ緑でも、つやのあるプラスチックと、やわらかなリネンでは、受け取る感じが違いますよね。
つやのある素材は、光を反射して華やかに見えます。
布や木、陶器などの自然な質感は、光をやわらかく受け止め、穏やかに見えることがあります。
好きな色が少し強く感じられるときは、色を変える前に素材を変えてみるのも一つの方法です。
鮮やかな色でも、織り目のある布や、少しくすんだ陶器で取り入れると、お部屋になじみやすくなります。
「この色は合わない」と決める前に、
「どんな素材なら心地よく感じられるだろう」
と考えてみてくださいね。

昔から好きな色が、今の自分に合うとは限りません
若い頃から、ずっと好きだった色。
以前のお部屋では心地よく感じていた色。
それでも、今のお部屋に置くと何となく落ち着かないことがあります。
暮らす場所も、毎日の過ごし方も、体や心の状態も変わっていくからです。
以前は元気をもらえた鮮やかな色を、今は少し強く感じるかもしれません。
反対に、昔は地味だと思っていた穏やかな色に、今はほっとすることもあります。
好みが変わることは、昔の自分を否定することではありません。
今の自分が必要としている心地よさに、気づけるようになったということです。

好きな色を諦めず、心地よく取り入れる方法
好きな色を使いたいけれど、落ち着かなくなるのは避けたい。
そんなときは、次の順番で試してみてください。
1.まず、小さな物から試してみる
いきなりカーテンやラグを変えず、クッションカバーや花瓶、ランチョンマットなど、小さな物から始めます。
小さな面積なら、色の強さを確かめながら調整できます。
2.一日の中で何度か眺めてみる
朝、昼、夜で、その色がどう見えるかを確認します。
見るたびに気分が上がるのか、それとも少し目が疲れるのか。
自分の反応を観察してみましょう。

3.その色を見たときの体を感じてみる
きれいかどうかを判断する前に、体の反応を感じてみます。
呼吸が自然に深くなる。
肩の力が抜ける。
もう少し眺めていたいと思う。
反対に、目をそらしたくなる。
何となくそわそわする。
そんな感覚も、色を選ぶ大切な手がかりです。

4.置く場所と使う量を変えてみる
落ち着かないと感じても、すぐに片づけなくて大丈夫です。
目の前から少し離す。
大きな面積から小さな面積に変える。
明るい色や木の色と組み合わせる。
それだけで、同じ色が心地よく感じられることもあります。

色選びの正解は、自分の中にあります
風水では、方角や目的に合う色が紹介されることがあります。
それは、色を選ぶための一つのヒントになります。
けれど、すすめられた色だからといって、自分の感覚を後回しにする必要はありません。
どれほど運がよくなると言われる色でも、見るたびに落ち着かなかったり、気持ちが重くなったりするのなら、使い方を見直してよいのです。

今日の小さな一歩
今日は、お部屋の中にある「好きで選んだ色」を一つ眺めてみてください。
そして、自分に聞いてみましょう。
「私は、この色が好き?」
そのあと、もう一つ聞いてみてください。
「この場所に、このくらいあると心地よい?」
好きなのに落ち着かないと感じても、選んだ自分を責めなくて大丈夫です。
置く場所や使う量、素材を少し変えることで、その色との心地よい関係を見つけられるかもしれません。
好きな色を飾ることから、今の自分が心地よく暮らせる色を選ぶことにつながります。
色を通して自分の感覚に気づくことも、私らしいお部屋をつくる小さな一歩です。
本日もお読みいただきましてありがとうございます。
こちらの記事が何かしらのヒントになりましたら幸いです。


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