部屋にあるものが、なぜか心地よく感じられないのはなぜ?

部屋

 

好き嫌いだけでは分からない「しっくりこない」の正体

嫌いなわけではない。むしろ、気に入って選んだもの。
それなのに、部屋にあるとなぜか落ち着かない。

その「しっくりこない」の正体は、モノへの「好き」と、そのモノと一緒にいるときの「心地よさ」のズレにあるのかもしれません。

この記事では、「好き」と「心地よい」の違いを具体例から分かりやすく整理します。読み終わるころには、好き嫌いだけでは気づけなかった、自分にとって本当に心地よいものを見つける視点が分かります。

嫌いじゃない。それなのに、なんか違う

お部屋を見渡したとき、

「これは嫌い」

とはっきり言えるものばかりではありません。

好きで買ったクッション

素敵だと思って選んだ椅子

気に入って飾った絵

どれも嫌いではない。

それなのに、

「なんとなく落ち着かない」

「ここにあると少し気になる」

「思ったほど使っていない」

そんなことがあります。

こういう感覚は少し厄介です。

 

嫌いなら、

「これは好きじゃないんだな」

と分かります。

でも、好きなはずのものに違和感があると、

「好きなのに、どうして?」

と自分でも分からなくなるからです。

もしかすると、この違和感を読み解くヒントは、

「好き」と「心地よい」を分けて考えてみること

にあるのかもしれません。

「好き」と「心地よい」は、同じではない

私は、この2つをこんなふうに考えると分かりやすいと思います。

好き」は、そのものに惹かれる感覚

そして、

「心地よい」は、そのものと一緒にいるときの自分の状態

 

たとえば、

「この色が好き」

「このデザインが好き」

「こういう雰囲気に憧れる」

というとき、気持ちはそのモノに向かっています。

一方、

「ここにいるとホッとする」

「使っていてラク」

「気をつかわない」

「自然に手が伸びる」

というときに感じているのは、

そのモノそのものよりも、

それと一緒にいる自分の状態 です。

「好き?」と聞くと、モノを見る。
「心地よい?」と聞くと、そのモノと一緒にいる自分を見る。

 

この違いが分かると、

「好きなのに、なぜか落ち着かない」

という感覚も、少し理解しやすくなります。

好きだけど、心地よくないものってどんなもの?

たとえば洋服なら、分かりやすいかもしれません。

デザインはとても好き

着た姿も素敵

 

でも、

肩が凝る。

動きにくい。

汚さないように気をつかう。

着ている間ずっと、どこか緊張している。

この場合、

その服は好き
でも、その服を着ている自分は心地よくない。

ということになります。

お部屋の中でも同じです。

 

見た目が大好きなソファ

けれど、

座ると沈みすぎる

立ち上がりにくい

大きくて通りにくい

汚したくなくて、気軽に座れない

それなら、

ソファそのものは好きでも、そのソファと暮らしている自分は心地よくない

のかもしれません。

 

好きな色でも、部屋では落ち着かないことがある

色でも同じことが起こります。

鮮やかな赤が好き

深い青が好き

かわいいピンクが好き

でも、

その色の小物を見るのは好きなのに、部屋の大きな面積に使うと落ち着かない。

そんなことがあります。

「好きな色なんだから、部屋に使えば心地よいはず」

とは限らないのです。

手に取って見るのが好きなのか。

身につけるのが好きなのか。

部屋の中で毎日見るのが好きなのか。

同じ「好き」でも、

どんな距離で、どんな量で付き合うと心地よいのか

は違います。

 

一つなら好き。でも、たくさんあると疲れることもある

雑貨もそうです。

かわいいものが好きで、一つずつ集めたもの

一つひとつを見ると、どれも好き

でも棚に全部並べてみると、

なんとなくごちゃごちゃして見える

目に入る情報が多くて、少し疲れる

そんなこともあります。

「このモノが好きか嫌いか」

だけでなく、

この量、この場所、この見え方は心地よい?

という視点も大切です。

好きなものほど、

「好きなんだから、たくさんあってもいい」

と思いがちです。

でも心地よさは、モノの数や距離によっても変わります。

 

「心地よい」は暮らしてみないと分からない。

お店で家具を見て、「素敵」 と思う。

雑誌を見て、「こんなお部屋にしたい」と思う。

ネットで雑貨を見つけて、「これ、好き!」 と思う。

その気持ちは、その瞬間に分かります。

でも、

その家具を毎日使ったとき

その色を毎日見たとき

その雑貨がいつも視界に入るようになったとき

どう感じるかは、

実際に暮らしてみないと分からないことがあります。

「好き」は見た瞬間に分かることがあっても、「心地よい」は暮らしの中で少しずつ分かってくることがある

 

「好きで選んだのに、なんだか違った」

としても、

選択を失敗したとは限りません。

実際に暮らしたからこそ、

自分にとっての心地よさが一つ分かった

とも言えます。

 

「大好き」ではないのに、なぜかいつも使っているもの

反対のこともあります。

特別に、

「これが一番好き!」

と思っているわけではないのに、

なぜかいつも手に取っているもの。

ありませんか?

少し地味なマグカップだけれど、毎朝使っている。

華やかではない椅子だけれど、気づくとそこに座っている。

特別お気に入りというわけではないタオルなのに、ついそれを選ぶ。

そういうものは、

強い「好き」ではなくても、自分にとってはとても心地よいもの

なのかもしれません。

軽い

持ちやすい

触った感じが好き

気をつかわない

体になじむ

その場所になじむ

こうした心地よさは、

「大好き!」という強い感情よりも、ずっと静かです。

 

「心地よい」は、意外と目立たない

心地よさは、

「わあ、素敵!」

のような分かりやすい感情ではないことがあります。

なんとなくラク

気づいたら長くいる

無意識に手が伸びる

何も考えず使える

そこにあることが気にならない

そんな、

小さくて静かな感覚

だったりします。

だから、

「私は何が好き?」

という質問だけでは、

本当の心地よさが見つからないことがあります。

そんなときは、

「私は、何を自然に選んでいる?」

と見てみるといいかもしれません。

自分でも意識していなかった心地よさが、そこに隠れていることがあります。

 

 

比べるのは、モノではなく「そのときの自分」

「好き」と「心地よい」を比べるとき、

モノそのものだけを見ていると分かりにくいことがあります。

そんなときは、

そのものと一緒にいる自分

を見てみます。

その椅子に座っている私は、ラク?

その食器を使っている私は、気をつかっていない?

その雑貨が目に入ったとき、うれしい?

それとも、少し視線をそらしたくなる?

その色に囲まれている私は、落ち着いている?

こんなふうに考えてみる。

すると、

「好きか嫌いか」では見つからなかった、

自分にとっての心地よさ が少しずつ見えてきます。

 

「しっくりこない」は、まだ答えが出ていないサイン

「嫌い」と言えるほどではない。

でも、心地よいとも言い切れない。

そんな、

「なんか違う」

という感覚

私は、それを無理に好きか嫌いかのどちらかに決めなくてもいいと思います。

「しっくりこない」

というのは、

まだ自分の中で答えが見つかっていないだけかもしれません。

何が気になる?

どこが心地よくない?

使っているとき?

見ているとき?

そこに置いてあるとき?

少しずつ見ていくと、

違和感の正体が見えてくることがあります。

 

部屋にあるものが、なぜか心地よく感じられないのはなぜ?のまとめ

「好き」と「心地よい」は、同じではありません。

「好き?」と聞くと、モノを見る。
「心地よい?」と聞くと、そのモノといっしょにいる自分を見る。

好きなのに、なぜか落ち着かないときは、そのモノが悪いのではなく、そのモノと一緒にいる今の自分が心地よくないのかもしれません。

「好きか嫌いか」だけでなく、
「これと一緒にいる私は、どんな感じ?」
と見てみる。

その視点を持つと、お部屋の中の「なんか違う」が、自分に合う心地よさを知るヒントに変わっていきます。

モノといっしょにいる自分を見る!新しい物差しを使っていきましょう。

今日できる小さな一歩

今日は、お部屋の中から、

「嫌いではないけれど、なんとなく気になるもの」

を一つ探してみてください。

そして、

「これは好き?嫌い?」

ではなく、

「これと一緒にいるときの私は、どんな感じ?」

と聞いてみます。

ラク?

落ち着く?

気をつかう?

目に入ると少し疲れる?

なんとなく距離を置きたい?

答えを出さなくても大丈夫です。

「私は、ここに少し違和感を感じているんだ」

と気づくことが、

小さな「しっくりこない」を読み解く最初の一歩になります。

 

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。

こちらの記事が何かしらのお役に立ちましたら幸いです。

 

次の記事では、昔の「好き」と今の自分との間に生まれる、小さなズレを読み解いていきます。

>>>「昔は好きだったものが、お部屋で落ち着かなくなったのはなぜ?」を読む

 

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