家の中に自分だけの居場所はありますか?

部屋


椅子一脚分の小さな場所から、自分に戻る時間をつくろう

 

自分だけの居場所とは、専用の部屋ではなく、

誰かのための役割をいったん降ろし、自分の感覚へ戻れる場所のことです。

広い空間は必要ありません。

椅子一脚や座布団一枚を置ける、小さな場所からでもつくれます。

この記事では、自分の居場所が必要な理由や

心地よい場所の見つけ方、

椅子一脚分の余白から居場所をつくる方法

をお伝えします。

 

家にいてもなぜか落ち着かない、自分のための場所がないと感じている方は、

ぜひ本文を読みすすめながら、ご自宅の中での自分の居場所を見つけてみましょう。

 

自分の居場所とは?

家の中に、自分だけのために使っている場所はありますか?

家族と食事をするダイニング

みんなでくつろぐリビング

料理をするキッチン

眠るための寝室

家の中には、それぞれ役割を持った場所があります。

 

けれど、その中に、

「ここにいると、私は私に戻れる」

と思える場所はあるでしょうか。

家族のためでも、仕事のためでも、家事をするためでもない。

ただ、自分が心地よく過ごすための場所です。

 

家にいるのに、休めないってどういうことなの?

一日を終えて家に帰ってきても、なぜか気持ちが休まらない。

ソファに座っていても、片づけていない物が目に入り、やることを思い出す。

ダイニングテーブルでお茶を飲んでいても、郵便物や仕事の書類が気になる。

寝室に入っても、洗濯物やスマートフォンが目に入り、頭の中が動き続ける。

体は座っているのに、心はまだ働いている。

そんなことはありませんか?

それは、休む時間が足りないだけではなく

家の中に役割を降ろせる場所がないからかもしれません。

 

 

自分の居場所は、心の「余白」

自分だけの居場所は、単なる空いているスペースではありません。

自分のために、場所と時間を使ってもよい。

何かの役に立たなくてもよい。

ここでは、誰かの期待に応えなくてもよい。

そんなふうに、自分へ許可を出す場所です。

 

家族が使う場所は大切に整えていても、自分の場所は後回しになっていることがあります。

家族の物には置き場所があるのに、自分の好きな物は箱の中。

みんなが座る椅子はあるのに、自分が本当に落ち着ける椅子はない。

そうした部屋の状態には、いつも自分より誰かを優先している暮らし方が、表れているのかもしれません。

だから、自分の居場所をつくることは、わがままではありません。

自分の存在にも、家の中の小さな余白を渡してあげることなのです。

 

 

専用の部屋がなくても大丈夫

「自分の居場所がほしいけれど、空いている部屋なんてない」

そう思う方もいるでしょう。

けれど、自分の居場所は、一部屋でなくても構いません。

 

リビングの窓辺に置いた椅子

寝室の片隅に敷いた小さなラグ

好きなカップでお茶を飲む、ダイニングの一席

朝の光が入る、縁側やベランダの近く

家の中に場所がなければ、誰よりも早く起きた朝のダイニングを、自分の居場所にすることもできます。

居場所とは、広さではなく、そこで自分がどのように過ごせるかで決まります。

 

自分の居場所がないと、落ち着かない

家の中に自分の居場所がないと、

空いている場所へ、そのたびに移動することになります。

 

今日はダイニング。

明日はソファの端。

家族が来たら、すぐに席を譲る。

自分の物も、そのたびに持って移動する。

 

すると、体は休んでいるつもりでも、

「ここにいてもいいのかな」

「またすぐ動かなくてはいけない」

と、どこかで落ち着けないことがあります。

 

決まった居場所があると、体はそこへ行くだけで、「今は休む時間」と分かるようになります。

お気に入りのカフェで、いつも同じ席に座るとほっとするように、

家の中にも、自分を迎えてくれる定位置があることは大切なのです。

 

まずは、家の中で立ち止まってみよう

自分の居場所をつくる前に、家の中をゆっくり歩いてみましょう。

そして、次のような場所を探してみてください。

 

朝の光がきれいに入る場所。

座ると呼吸が深くなる場所。

窓から空や緑が見える場所。

なぜか長くいたくなる場所。

家族の動線を妨げず、少し落ち着ける場所。

 

「自分の居場所は、どこにつくるべき?」と頭で考えるより、

体の感覚を確かめてみます。

 

場所に立ったり、実際に座ったりしながら、

「ここにいると、私はどう感じる?」

と、自分に聞いてみてください。

 

自分に戻れる居場所をつくる5つの方法

最初から完璧な空間をつくらなくても大丈夫です。

今日できる小さなことから始めましょう。

 

1.その場所で何をしたいか、一つ決める

本を読みたい。

お茶を飲みたい。

音楽を聴きたい。

何もせずに、ぼんやりしたい。

まずは、その場所で自分がどのように過ごしたいのかを、一つだけ決めます。

目的が分かると、本当に必要な物も見えてきます。

 

2.椅子一脚分の余白をつくる

大がかりに家具を動かさなくても構いません。

床に置かれた物を一つ移し、椅子や座布団を置ける余白をつくります。

椅子を置けない場合は、ダイニングの一席を「私の席」と決めるだけでもよいのです。

自分の体が安心して収まる場所を、まず確保してあげましょう。

 

3.体が楽に過ごせるか確かめる

見た目が素敵でも、体に負担がかかる場所では、長くくつろげません。

座ったとき、足が床につくか。

背中や肩に力が入っていないか。

まぶしすぎたり、寒すぎたりしないか。

立ち上がるときに、物へぶつからないか。

自分の体が「ここなら大丈夫」と感じられることを大切にします。

 

4.自分が好きなものを一つ置く

心が落ち着く色のクッション

好きなカップ

手触りのよいひざ掛け

小さな植物や、読みたい本

人から見ておしゃれかどうかではなく、自分が見たり触れたりしたときに、ほっとできるものを一つ置きます。

好きなものを選ぶことは、自分の感覚を思い出す練習にもなります。

5.一日五分、その場所で過ごす

せっかく居場所をつくっても、使わなければ、また物置になってしまうことがあります。

最初は一日五分で大丈夫です。

お茶を一杯飲む。

窓の外を眺める。

深呼吸をする。

何かを頑張る時間ではなく、役割を降ろす時間として使ってみましょう。

 

 

居場所をつくったあと、自分の感覚を確かめよう

数日間、その場所で過ごしてみたら、体と心の変化を確かめます。

自然にその場所へ行きたくなるでしょうか。

座ったとき、肩の力が抜けるでしょうか。

少し呼吸が深くなるでしょうか。

「ここにいてもいい」と感じられるでしょうか。

落ち着かない場合は、場所を変えても、椅子の向きを変えても構いません。

自分の居場所に、正しい形はありません。

自分の感覚に合わせて、少しずつ育てていくものです。

 

自分の居場所があると、家全体も心地よくなる

自分のための場所をつくることは、家族の場所を奪うことではありません。

自分が少し休み、気持ちに余裕を取り戻すことで、家族にもやさしく接することができます。

いつも誰かのために動き続けるのではなく、いったん自分に戻る。

それから、また必要な場所へ向かう。

自分の居場所は、暮らしから離れるための場所ではなく、自分らしく暮らしへ戻るための場所なのです。

 

広い部屋でなくても大丈夫

椅子一脚分の、小さな余白で構いません。

今日、家の中を見渡してみてください。

 

そこに、自分のために空けてあげられる場所はありませんか?

その小さな場所が、

「私は、ここにいていい」

と、自分へ伝える居場所になっていきます

 

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。

こちらの記事が何かしらのお役に立ちましたらうれしく思います。

自分に還るための空間として自分の居場所を見つけ

そこでゆったりと過ごせますように♪

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