見た目がきれいなら、よいお部屋?だと思いがちですが
そうではありません。
おしゃれよりも大切にしたいのが体にやさしい部屋のつくり方
です。
すっきりと片づいた、おしゃれなお部屋
インテリア雑誌やSNSで見かけると、見ているだけでうっとりしてしまいますよね。
「私も、こんなお部屋で暮らしたい」
そう思って、同じような家具を置いたり、生活感が出ないように物を収納したりした経験がある方もいるのではないでしょうか。
見た目が美しく、自分の好きなものに囲まれたお部屋は、気持ちを豊かにしてくれます。
けれど、見た目がきれいなことと、そこで暮らす人にとって使いやすいことは、
必ずしも同じではありません。
素敵なでお部屋も、体に合わなければ過ごしにくい
見た目は美しくても、
物を取るたびに無理な姿勢になったり、
家具の間を体を横にして通ったりするようでは、
体にやさしい部屋とはいえません。
反対に、モデルルームのように完璧ではなくても、
自然に動くことができ、
必要なものを無理なく使えて、
ゆっくり休める。
そんなお部屋のほうが、そこで暮らす人にとっては、ずっと心地よい家なのではないでしょうか。
素敵なお部屋だったとしても、体に合わなければ過ごしにくい。
体に合わないと家での居心地が悪くなってしまいます。
素敵なお部屋でも、足に合わなければ歩けない
靴を例に挙体げてみましょう。
例えば、とても素敵な靴を見つけたとします。
色もデザインも好みにぴったり。
鏡の前で履いてみると、洋服にもよく似合っています。
ところが、実際にその靴で歩いてみると、足が痛くなってしまいました。
最初は我慢できても、だんだん歩くのがつらくなり、家に帰るころには早く脱ぎたくなってしまう。
どれほど素敵な靴でも、自分の足に合っていなければ、長く歩くことはできませんよね。
お部屋も、それとよく似ています。

体にやさしいお部屋とは?
体にやさしいお部屋は体が楽に動ける、リラックスできるお部屋です。
「体にやさしい部屋」と聞くと、特別な家具や設備が必要だと思うかもしれません。
けれど、大がかりなリフォームをしなくても、今あるお部屋の使い方を少し変えることでできます。
そんなお部屋です。
見た目の美しさだけでなく、そこで暮らしている体がどう感じているのか。
その視点を加えることが、体にやさしい部屋づくりの始まりです。
check1.通り道を歩いて確かめよう
まず、いつものように家の中を歩いてみてください。
玄関からリビングへ。
リビングからキッチンへ。
キッチンから洗面所へ。
そのとき、床にあるものを避けていませんか?
家具の間を通るために、体を横にしていませんか?
椅子を少し動かさないと、通れない場所はありませんか?
いつも歩いている場所は、見慣れているため、不便さに気づきにくいものです。
一度、「私は今、自然に歩けているかな」と意識しながら歩いてみましょう。
もし体をよけたり、歩幅を小さくしたりする場所があれば、まずは通り道にあるものを一つだけ移動させてみてください。
大きな家具を動かさなくても、床に置いた箱や小物を移すだけで、歩きやすさが変わることがあります。
check2.よく使うものは、どこにありますか?
次は、毎日よく使うものを一つ選びます。
お茶碗でも、調味料でも、タオルでもかまいません。
その物を、いつものように取ってみてください。
深くかがんでいませんか?
背伸びをしていませんか?
体をひねりながら、奥へ手を伸ばしていませんか?
使うたびに無理な姿勢になっているなら、収納の場所を変える合図です。
よく使うものは、使う場所の近くで、腰から肩くらいまでの取りやすい高さへ。
あまり使わないものは、高い場所や低い場所へ。
すべてを入れ替えなくても、毎日使うものを一つ移動するだけで、同じ動作を何度も楽にできます。
見た目がきれいに収まっているかではなく、使うときに体が楽かどうかで置き場所を決めてみてくださいね。
check3.その椅子で、本当に休めていますか?
デザインが気に入って選んだ椅子やソファでも、自分の体に合うとは限りません。
いつも座っている椅子で、次のことを確かめてみましょう。
低すぎる椅子は、立ち上がるときに足や腰へ負担がかかることがあります。
反対に、高すぎて足が床につかないと、落ち着いて座れないことがあります。
椅子そのものを買い替えなくても、クッションを使ったり、足元に台を置いたり、置く場所を変えたりすることで、楽になる場合があります。
椅子は、お部屋をおしゃれに見せるためだけのものではありません。
自分の体を預け、休ませる場所でもあるのです。
きれいに隠すことが、使いやすいとは限らない
生活感を見せたくなくて、よく使うものまで扉の中や箱の奥へしまっていませんか?
もちろん、目に入るものが少なくなると、お部屋はすっきり見えます。
けれど、一つの物を取り出すために、
扉を開ける。
手前の箱を動かす。
ふたを開ける。
使ったあと、同じ手順で戻す。
毎回これだけの動作が必要になると、出すこともしまうことも面倒になります。
すると、元へ戻さなくなり、結局テーブルや床の上に置いたままになることもあります。
よく使うものは、一回か二回の動作で取れる場所へ。
隠すことよりも、無理なく使って戻せることを優先してみましょう。
頑張らなくても続けられる仕組みのほうが、結果としてお部屋も整いやすくなります。

お部屋を「体の目線」で見直す5つの質問
今日は、家中を片づけなくても大丈夫です。
いつもの暮らしをしながら、次の5つを確かめてみてください。
気になる場所が見つかったら、すべてを変えようとせず、一つだけ選びます。
床にある物を一つ移動する。
よく使うお皿を取りやすい棚へ移す。
椅子の位置を少し変える。
使っていない物を、通り道から外す。
それだけでも十分です。
変えたあとは、実際に何日か使ってみてください。
「前より歩きやすい」
「物を取るのが楽になった」
「立ち上がるときに力がいらなくなった」
そんな小さな変化があれば、お部屋が今のあなたの体に近づいたということです。
お部屋を、自分の体に合わせていこう
見た目の美しさも、もちろん大切です。
好きな色や家具に囲まれたお部屋は、気持ちを豊かにしてくれます。
でも、その美しさのために、体が我慢しているとしたら、少しもったいないですよね。
本当に心地よいお部屋は、眺めて美しいだけでなく、そこで自然に動けて、安心して休める場所です。
素敵な靴を選ぶときに、自分の足に合うかを確かめるように。
お部屋も、今の自分の体に合っているかを確かめながら整えていく。
体に部屋を合わせてもらうのではなく、お部屋のほうを自分の体に合わせていきましょう。
まずは今日、いつもの通り道を、体の動きを感じながら歩いてみてくださいね。
あなたの体は、お部屋のどこで少し頑張っているでしょうか?
自分の体の住まいであるお部屋を整えて体を大切に扱っていきましょう。
今日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
こちらの投稿が何かのお役に立ちましたら幸いです。
以前の投稿ではやさしいお部屋作りのヒントを書いていますので、よろしければ参考にしてみてくださいね。


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